新入社員フォローアップに効果抜群!経験学習サイクルを活用した研修のすすめ

 

多くの企業が新入社員の定着と成長に悩んでいます。そのような悩みを解決する手法の一つが「経験学習サイクル」です。経験から学び、実践を重ねてスキルを習得していく経験学習サイクルは、企業の研修制度に取り入れることで新入社員の成長を効率よくサポートできます。この記事では、経験学習サイクルを活用した新入社員フォローアップ研修の重要性と導入のメリットをご紹介し、より効果的な研修設計のヒントをお伝えします。

1. 経験学習サイクルとは?

経験学習サイクル(Experiential Learning Cycle)は、アメリカの教育理論家であるコルブ氏が提唱した「経験からの学習」に基づく理論で、「経験」→「振り返り」→「概念化」→「実践」の4つのステップから成り立っています。このサイクルをうまく回すことで、ビジネスの場で役立つスキルや知識獲得を効果的に行うことができます。

– 経験: 新たな業務や実務での体験
– 振り返り: 体験を振り返り、学びや気づきを得る
– 概念化: 経験をもとに理論化し、今後に活かす
– 実践: 理論化した内容を実際に行動に移し、改善を重ねる

2. 新入社員フォローアップ研修に経験学習サイクルを導入するメリット

経験学習サイクルの活用はどの階層の社員にも有効ですが、特に新入社員のフォローアップ研修に経験学習サイクルを導入することで、以下のようなメリットが得られます。

メリット1: 実践力の定着

実務を通じて得た学びを振り返り、自身の経験に基づいて理論化することで、単なる知識ではなく実践的なスキルが身につきます。これにより、職場での即戦力化が期待できます。

メリット2: 成長実感によるモチベーション向上

経験学習サイクルでは「振り返り」を重視するため、新入社員が自身の成長を実感しやすくなります。定期的な振り返りを研修に組み込むことで、自らの成長を認識できる機会が増え、モチベーションが向上します。

メリット3: 暗黙知を形式知に変換するスキルの習得

経験学習サイクルの「振り返り」と「概念化」を繰り返すことで、新入社員が自分の中にある暗黙知を形式知へと変換する力を養うことができます。暗黙知とは、言葉や文章で表現しにくい自分なりの知識や経験ですが、これを形式知(他人と共有可能な知識)にすることで、職場内での知識共有がしやすくなります。特にビジネス環境の変化が激しい現代において、自分の経験を知識化し、組織全体に展開していく力は、企業が競争力を維持し成長するうえで重要なスキルとなります。

3. フォローアップ研修での経験学習サイクルの実践方法

では、フォローアップ研修の中でどのように経験学習サイクルを活用できるのでしょうか?フォローアップ研修での経験学習サイクルの実践するための具体的な流れの例を以下にご紹介します。

ステップ1: 実際の業務体験を提供

新入社員が現場で体験する業務を通じて、基礎的な知識やスキルを身につけることが重要です。例えば、先輩社員と一緒に行動する機会や、簡単なプロジェクトを任せることで、リアルな体験を積むことができます。

ステップ2: 定期的な振り返りセッション

定期的なミーティングや研修中に、業務で得た経験を振り返り、どのような気づきや課題があったかを確認する場を設けます。この時に、上司や研修担当者からのフィードバックも含め、理解を深める時間を確保しましょう。

ステップ3: 概念化を通じた知識の整理

経験した内容を整理し、理論化する作業を行います。理論化した知見の文章化やマニュアルへの落とし込みなどのアウトプットを行うことで、体験を通じて得た知識やスキルへの理解が更に深まります。

ステップ4: 実践でのフィードバックを重視

最終ステップとして、学んだ内容を実務に活用します。実践する際にフィードバックを受けると、スキルの定着や改善が進み、より充実した研修経験になります。

4. まとめ

経験学習サイクルを活用した新入社員フォローアップ研修は、新入社員のスキルとモチベーションを向上するなど大きなメリットがあります。経験を通じて成長する研修設計を考えることで、企業にとっても新入社員にとっても大きな価値をもたらします。

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