技術職、研究開発者はともすると、自社の技術、「シーズ」から考えがちです。しかし、技術の平準化が進み、差別化が困難になってくると、市場と顧客のニーズを適切に把握して、自社のシーズと結びつけ、競合との差別化を図ることが欠かせません。そのために欠かせない顧客や競合に対する分析や戦略立案のためのフレームワークを各種の事例や演習、グループワークで体系的に学び、実践できるようにしていきます。
導入企業
通信キャリア/Sier・ITベンダー/電機メーカー/素材メーカー/自動車メーカー/製薬会社/物流会社/寝具メーカー/食品・飲料会社/日用品メーカー/外食 等多数
研修詳細
研修の目的 | 顧客のニーズと課題を的確に抽出し、自社のシーズと結びつけ、 「誰に・どんな価値を提供すべきか?」「競合と差別化を図る戦略」が 組み立てられるようになること。 それによって、自社のあるべき「もの作り」を考え直せるようになること。 |
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研修内容のピックアップ | 1.意外と理解されていない「基本のき」
「基本のき」である「ニーズ」の本当の意味と、その抽出方法がわかる。 「全体像(体系)」を頭に焼き付けられる。 2.まず社内より市場や顧客に目を向ける!:環境分析 代表的な環境分析のフレームワークの使い方を事例を通じて学び、 具体例の演習で身に付けることができる。 3.顧客候補を見つけ出し、自社の魅力を示す:戦略立案 セールスの「心臓部」である、「誰に・どのように魅力を示すのか?」という 「戦略立案」の具体的な方法が実践できるようになる。 |
研修時間 | 1日7時間 |
開催方法 | オンライン・対面共に実施可能 |
受講対象者 | 技術、及び 企画・開発業務などにたずさわる新人・新任者~中堅レベルの方 |
その他 | – |
研修を受けることで・・・
・顧客が見えない、顧客のニーズや課題がわからない
・競合他社と差別化した訴求ができない
・顧客に刺さる価値の伝えがわからない
・フレームワークと言われると、専門用語やフレームワークが苦手、面倒で敬遠してしまう
・自社視点や商品からではなく、顧客視点とニーズから考えられるようになる
・フレームワークの体系が理解できるようになる
・各フレームワークの具体的な使い方のポイントが正しく理解できて使いこなせる
・具体的な顧客の「課題抽出」ができ、具体的に「シーズとニーズの結びつけ」ができるようになる
研修カリキュラム
1日(7時間) | 1.意外と理解されていない「基本のき」
・「売れない!」理由は、「ニーズ」に対する誤った認識にあり! ・「ニーズの深掘り」の練習(演習) ・自社の技術と市場のニーズを結びつける「MTF」のフレームワーク ・成功するセオリー=「流れで読み解く!」(事例演習) 2.まず社内より市場や顧客に目を向ける!:環境分析 代表的な環境分析のフレームワークの使い方を事例を通じて学び、 具体例の演習で身に付けることができる。 ・「3C分析」のフレームワークで「戦略の方向性」を導き出す! ・3C分析の分析事例で使い方を理解する! ・連続事例演習①「3C分析編」のグループワークで身に付ける! ・B to Bにおける環境分析に必要な視点 3.顧客候補を見つけ出し、自社の魅力を示す:戦略立案 ・「一般的なセグメントの切り口」の誤用が「売れない!」原因(事例演習) ・顧客候補(セグメンテーション)~魅力度判定:顧客候補決定方法(ターゲティング) ・顧客候補へ「自社の魅力の打ち出し方(ポジショニング)」を決定する(事例) ・「流れで読み解く」が、「戻る!」も実務では重要! ・連続事例演習➁「戦略立案編」のグループワークで身に付ける! ・B to Bにおける戦略立案の留意点 4.振り返りと自分の業務との結びつけ ・学びの振り返りと自分の業務との結びつけ(個人ワーク) ・振り返りの共有とグループ討議(グループワーク) ・講師との質疑応答、アドバイス |
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受講者の声
今までは断片的なマーケティング知識で「分かったつもり」になっていたが、初めて「体系的」な理解ができて「全体像」で考えられるようになった。また、その基本が「顧客視点」とニーズから考えることにあり、徹底して深掘りすることで自社のシーズと結びつくことが分かって認識が変わった。
競争市場の環境を把握し、自社にどのような勝機があるのかを考えられるようになった。また、競争市場において、「誰に・どのような価値と魅力をアピール」し、競合と差別化を図る方法がわかるようになった。早速、業務に取り入れて実践してみようと考えている。
料金
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講師プロフィール
金森 努 (かなもり つとむ)
金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。
2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。
大学でマーケティングを学び、コールセンターに入社。数万件の「本当の顧客の生の声」に触れ、「この人はナゼこんなコトを聞いてくるんだろう」と消費者行動に興味を覚え、深くマーケティングに踏み込む。(日本消費者行動研究学会学術会員)。コンサルティング会社・広告会社を経て、2005年に独立。30年以上、マーケティングの“現場”で経験を蓄積している。
コンサルタントとして、B to B・Cを問わず、IT・通信、電機・食品・家庭用品メーカー、EC等、幅広い業種に対応し、新規事業・新商品開発・販売計画・販売のテコ入れ案・コミュニケーションプランの策定等、幅広くマーケティング業務の支援を行っている。
講師としても業種を問わず、年間100コマ以上の企業研修に登壇。コンサルティング経験を元に企業課題に合わせた研修のオリジナルのコンテンツやカリキュラムを提供。研修によってマーケティングを「知っている」だけではなく、「業務に活かせるようになること」にこだわっている。
▼執筆
「ITメディアビジネスオンライン」にて月2回、ビジネスコラムを寄稿。
▼書籍
「初めてでもマーケティングが楽しく体系的に学べる本」をテーマに10数冊刊行。
「3訂版 図解よくわかるこれからのマーケティング」(2022年・単著:同文舘出版)
「技術マーケティングによる新規事業・R&Dテーマの発掘」(2024年・共著:技術情報協会)等。
日本プロフェッショナル講師協会・認定講師
効き脳診断BRAIN・認定フェロー